あいさつ
あいさつ
令和7年5月22日、 第250回理事会において第37代全国連合小学校長会長に就任いたしました、 東京都武蔵野市立第二小学校長の松原 修です。 どうぞよろしくお願いいたします。
これまで全連小では、 給与年金等委員会委員長、 人材育成委員会委員長などの職を経験し、 直近2年間は植村前会長のもと、 対策部長として活動してまいりました。 その折には、 全国の会員の皆様に大変お世話になりましたこと、 心より御礼申し上げます。
さて、 教職調整額の段階的引き上げを柱とする給特法の改正案が、 一部修正のうえ、 5月に衆議院、 6月に参議院の本会議で可決、 成立いたしました。 およそ50年ぶりの改正は、 全連小をはじめとする多くの先輩方による、 長年にわたる粘り強い取組の成果です。 令和6年8月に公表された「質の高い教師の確保特別部会」の答申にもあるとおり、 今後は、 教師の処遇改善にとどまらず、 学校における働き方改革の実現や、 学校の指導・運営体制の充実など、 教育環境全体の整備が一層求められます。 私たち現場の声を、 これからもしっかりと国に届けてまいります。
一方、 昨年末には、 初等中等教育における教育課程の基準等の在り方について諮問がなされ、 次期学習指導要領の本格的な議論が始まりました。 その中には、 「多様な子供たちを包摂する柔軟な教育課程の在り方」について、 「教師に『余白』を生み、 教育の質の向上に資する可能性も含めた、 子供たちの可能性が輝く柔軟な教育課程編成の促進の在り方」という項目が示されています。 これは、 現行の学習指導要領においても、 カリキュラム・マネジメントを工夫することで、 すぐにでも各学校で始められることがありそうです。
学校を取り巻く課題への対応は、 子どもたちが活躍する2040年代を見据え、 いかにして新たな一歩を確実に踏み出すかにかかっています。 そのためには私たち校長は、 「夢を語り、 未来の教育を描く」力が必要だと、 私は考えています。
全国連合小学校長会は、 会員の凝集性と職能団体としての機能をさらに高め、 「自らの使命を自覚し、 志高く挑戦し続け、 子どもたちと学校の未来を描くビジョンをもち、 確かな実行力をもって学校づくり」を目指して、 これからも力強く歩んでまいります。
引き続き、 会員の皆様のご理解とご協力を賜りますよう、 心よりお願い申し上げます。